オープンイノベーションが創る日本の未来2015年11月15日

 昨日の東工大MOT「R&D戦略と知的財産戦略」講義のゲスト講師は、キャノン㈱取締役、知財法務本部長の長澤健一さん。長澤さんの「曲がり角にある世界の知財制度」のお話はいつ聞いてもうなずけるものがあります。デジタル時代のイノベーションのスピードに比べただでさえ政府の制度改正は追いついていないところに、カメラでは1万、スマホでは10万ともいわれる使用特許の幾何級数的増大、デジタル・ネットワーク技術の到来による産業分野を超えた知財の重なりの影響、さらにPAE(いわゆるパテントトロール)の存在など、15世紀の勅許制度から基本が変わっていない特許制度が急激に時代遅れになっているのではないか、というご指摘です。
この背景にある課題は、デジタル・ネットワーク時代のイノベーションモデルはどうなっていくのかということ。一つのヒントはオープンイノベーション(とクローズイノベーション)戦略です。
 11月26日、半年ぶりにKIT虎ノ門サロンに登壇します。いただいたお題は「オープンイノベーションが創る日本の未来」。大変大きなテーマですが、サロンのプロデューサーである赤羽良剛さんは、ゲストにこうした大テーマを投げて、好きに話していいよと言いながら、時代を整理していく達人です。イノベーションにかかわる研究者(のはしくれ)としては、現在起こっていることを精緻に記述することが重要ですが、一方で、未来を見通す物差しを提供していく責務もあります。と、いうようなことをご提供できればうれしいのですが、果たして? 虎ノ門サロンの申し込みは以下です(参加無料)。


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