3Dプリンターと知財~これまでとこれから:その22014年07月19日

引き続き行われたパネルディスカッションでは、4人の講師に加え、特許庁から駆けつけてくれた山田繁和意匠課長が壇上に上がり、私がモデレータとなって開催しました。山田意匠課長は、つい先日意匠制度企画室長から意匠課長に着任したばかりですが、意匠制度やデザイン政策の論客として昔から有名な方です。風貌はちょっと「とっぽい」ですが。(写真がなくて残念。)
山田課長からは、高崎社長の講演等を受けて、3Dプリンターの有用性、特にデザインの開発に大きな武器になりうることを強調されました。他のパネラーからも、3Dプリンターの技術開発やソフトウェアは、欧米に比べて日本は大きく後れを取ってしまったが、「モノづくり立国」としての応用には大きな可能性があるとの指摘がされました。
3Dプリンターと知財については、杉光教授の鋭い指摘を山田課長はやんわり受け流しつつ、むしろヘーグ条約加盟に関する全国47都道府県での説明会で意見交換をしながら勉強していきたいと決意を述べていただきました。
またフロアにおられた3Dプリンター所管局である経済産業省製造山峡局の谷明人審議官に急に振りましたが、レーザー応用の金属系のプリンター開発やプリンター活用への人材育成に力を入れておられることをご披露いただきました。
短いパネルでしたが、3Dプリンターへの期待と課題が整理された議論が行えたと思います。
(この項終わり)