タイトルを中身に合わせました。2014年09月27日

 日本のMOTの立ち上げに関わってすでに10年以上たちました。サービスイノベーションの研究会を日本IBMの方々と立ち上げてからも8年以上たちました。特許庁時代には、MOTの一類型ともいえる知財専門職大学院協議会の設立も精神的に支援しました。これらの現状はどうでしょうか。
 東工大に移ったご挨拶を諸先輩にしたとき、やはりMOTに関わってこられた大先輩から、最近のMOTの活性の低さを心配するコメントをいただきました。確かに一時のブームのようなものはありません。しかし、一方で、MOTの重要性、イノベーション戦略の必要性は、むしろこの10年でますます高くなっています。先週学生時代のサークルの仲間を研究室に招いたとき、大企業の秘書室長をされていた先輩から、「うちの会長が、日本企業のイノベーションがなぜ進まないのかと悩み、改めて勉強を始めている」というお話を聞いて感動しつつ、やっぱりりそうか、という気持ちもわいてきました。イノベーション戦略(マネジメント)はMOTそのものです。
 日本の経営層も、中堅や若手のサラリーマンも、イノベーションを起こしたいのに起こせない自分や自分の会社をどうすればいいのかと毎日考えて解が出ないでいるのだとつくづく感じます。
 MOTは、こうした悩める社会人のための研究であり教育です。そのため、東工大は田町駅前、金沢工大は虎の門ヒルズの真正面、東京理科大は飯田橋駅前、と悩める社会人がたくさんいそうな?場所にキャンパスがあります。東大TMIは社会人が少ないので本郷ですが。
MOTは、企業経営戦略のためにありますが、それを体得し、実践することにより、個人の可能性も広がります。曲がり角を曲がることができるのです。
 今日は抽象的、精神的なことばかり書きましたが、今後、かつてDNDに掲載した文章も含め、悩める社会人のために少しでも役立つことをご紹介していきたいと思います。
 






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